2016年7月15日の金曜日に、六本木にて「GMIC Tokyo 2016」が開催されました。
モバイル業界最大のカンファレンスとだけあって、規模も大きかったです。
今回は、ビッグデータの話とエンターテイメントのお話を中心に聞いてきました。
六本木 ミッドタウンホール
カンファレンスの開催場所は、六本木にあるミッドタウンホールでした。
雰囲気ありますね。
中に入ると!大きなパネルが。
プログラムもいただきました。
オープニングの様子。
今回のテーマは、ビッグデータとエンターテイメントでした。
まずは、午前中に行われた「ビッグデータ」のお話の総括を。。。
ビッグデータ
データは21世紀における石油です
とのこと。
勝利の方程式
LTV > CAC
LTV(Life Time Value)とは、どれだけお客が使ってくれるか。
リテンションと収益化
データが貯まれば貯まるほど、データが正確になってくる。
パフォーマンス・インデックス
- リテンションスコアはiOSの方が高い
- 動画系は強い
- ユーザーとのミスマッチが起こりにくい
- SNSが強い
リテンション・ハイライト
- Androidが高い
- Androidは、non-organicが強い
- Androidは、socialが高い
OS別に分析していかなければいけない。
アプリ内課金
- iOSはお金になる
- 課金ユーザーが支配
- 日本のユーザーは課金額が多い
ビッグデータは動的なもの
- ターゲッティングは限界がある
- ビッグデータから仮説をつくる
- ラーニングしていく
- ビッグデータでプログラマティックに学習し続けることができる
ペルソナ
- 朝と夜と性質が違う
- データをある程度カテゴライズしたい
- 実際に配信して、動的に見ていく
記事がどう読まれているか?は、あくまでもパターンである。
SimilarWeb
最近話題の「Pokemon Go」のアクセスデータは、SimilarWebから取ってきているらしい。
「Pokemon Go」のユーザー数は、Twitterを超えたとか。
SimilarWebは、
- 250億のウェブサイト
- 500万のアプリ
からデータを取得している。
何をやるにしても、デジタルの接点はある。
SNS
- 日本はTwitterユーザーが多い(匿名でライトに使える)
- 世界は、Facebookが多い
- 朝日新聞(https://twitter.com/asahi?lang=ja )、日経新聞( https://twitter.com/nikkei?lang=ja )は、Twitterをうまく活用している
オンラインショッピング
- 日本は多い=買い物好き
- 日本人は比較するのが好き
- 賢く買い物ができたか?が気になる
中国のアプリ市場
- ライブ配信アプリが熱い!
- ツール系アプリが強い(国境を超えることができる)
エンターテイメント
続いて、午後は「エンターテイメント」のお話。
中国のマンガ市場
- 大変盛り上がってきている
- オリジナルコンテンツが増えてきた
- すべてのクリエーターがスタジオを持つ時代になる
- ヒーローものは展開しやすい
- マンガから、ネットドラマ、モバイルゲーム、ネット動画、映画に波及していくビジネスモデル
- 小学館の子会社、株式会社ヒーローズと提携(http://www.heros-web.com/)
ロボホンの登場
- 意外に大きい
- ロボットがより身近になる
- スマホとロボットの融合
- 1人1台、ロボットを持つ時代がくる
- Robiの売上、2億円以上
- ROBCUPの開催(http://www.robocup.or.jp/)
- 日本のアクティブユーザーが3500万人を突破
- 日本の若い世代と30歳overの比率は50%
- 日本の男女比率も50%
- 日本では、ゲームの攻略のためにTwitterを使っている傾向が強い
中国のVC
- イケメンすぎる
- 元中国の俳優達で立ち上げたVC
- 世の中に必要とされているかで、投資を決める
- リターンは初めには考えない
自撮りアプリ
- BEAUTYPLUS(https://itunes.apple.com/jp/app/beautyplus-nachuraruni-mei/id622434129?mt=8)
- 自撮りして、デコレーションできる
こちらは、メイクアップができるアプリ。
- MAKEUPPLUS(https://itunes.apple.com/jp/app/makeupplus-xie-zhennimeikuga/id973337925?mt=8)
- 自然にメイクアップできる
- スッピンで撮影しても、違和感なく盛れる
アプリのローカライズについて
- 現地パートナーとのネットワーク
アプリのPR、インフルエンサーの起用
- ミレニアム世代からの絶大な支持
- 消費者の購買意欲の鍵を握る
- より多くのフォロワーにリーチが可能
- インフルエンサーならではのオリジナルコンテンツ
- インフルエンサーとのコラボ企画で、1weekで800万ダウンロード
- インフルエンサーからブームが起こり、自撮り回数が1500万回以上に到達
人気恋愛ゲームのグローバルコンテンツ戦略
- フルボイスのゲーム(声優さんの起用)
- 現地パートナーによる独自プロモーション
- テレビ広告で150万人にリーチ
- ローカライズパートナーとの協業によるグローバル展開
- 同一タイトルは「1地域1パートナー」
- レベニューシェア
- コンテンツやソースコードも提供
- 二次利用も可能
- 独自プロモーションは原則自由
- 今後は、未開拓地域への展開と未開拓ジャンルへの展開(映画、アニメ含む)
C Channelの現在と未来
- 縦動画の採用
- 通常スマホは縦で使う
- 若い世代は、オフラインメディアから、モバイルメディアに移行
- 通話以外でよく利用するスマホの機能は「動画視聴」が飛び抜けて多い
- 従来型のTVCM型広告ではなく、一般ユーザーが登場する広告表現が好まれる
- TVCMよりも効率的にターゲットにリーチ
- モバイルメディアがメディアの中心に
- 既存のマスメディアがそれぞれの機能に分化
- 公式クリッパー:総勢100名の人気もでるやタレントが人気クリッパーとして動画で紹介
- 見ていて役に立つ「How To動画」が人気(料理、ヘアなど)
- C Channelの閲覧は92%がスマホで、89%が女性
- インフルエンサーの総合マネジメント会社を設立( https://www.y-agency.com/ )
アフターパーティ
長い1日が終わりました。
カンファレンスのあとは、アフターパーティでした。
登壇者の方々や、その他参加者の方々とコミュニケーションができる場でした。
周りでは英語と中国語が飛び交う、不思議な空間でした。
もっと積極的に英語しゃべれなあかんな。。。と痛感した次第です。
さいごに
マーケッター寄りなお話がメインでした。
今回のカンファレンスで印象に残ってる話で言うと。。。
アプリの海外展開について、各国の現地パートナーと協業して、 対応していくのが成功の近道である
とのことでした。
自撮りアプリやメイクアップアプリ、恋愛ゲームなどの各社は、 各国にパートナーを置き、ローカライズ対応しているそうです。
海外展開においては、欧米よりも、 アジア圏を軸に展開しているのが印象的でした。
自撮りアプリの例で言うと、
- インド
- インドネシア
あたりが、めっちゃ盛り上がってるそうです。
意外でした。
インドでは、死亡事故も多発してるとか。
Pokemon Goと同じような現象ですね(´・ω・`)。。。
インドの首相も自撮りをしているようです。
一種の社会現象ですねぇ。
また、アプリのPRをするにあたり、インフルエンサーを積極的に起用し、
ターゲットに向かって、SNSでの拡散を狙ったものが多いようです。
もちろん、各社は広告配信も行いますが、美容系、ファッション系に関しては、
影響力のある人に言及してもらう方が、より購買に紐付いたり、
アプリのダウンロードに繋がってたりしているようです。
※メイクアップアプリや自撮りアプリ、C Channelなど
海外展開するにあたり、言語の壁もそうですが、
文化の違いという点は大いに注意しておく必要がありますね。
実際に海外展開している会社の話が聞けたのは良かったです。
おわり。